蓬莱界 (ほうらいかい) | 異世界の呼称。かつてはひとつの大陸だったものが、天変地異によって雲海の中に浮かぶ島国となった。西王母を介して、天帝との強い結びつきを持つ。人界とは寿命に大きな隔たりがある。国交は龍船と呼ばれる船のみで可能。世界全体を把握した地図は存在しない。現在、公式に存在が確認されているのは、武陵国、蘭陵国、広陵国、楽陵国、海陵国、博陵国、甘陵国、阜陵国の八か国。すべて王制。 |
国王/王 (こくおう/おう) | 国家の要。三公に相応しいと天詔が認めた三人の人間からの厚い信頼によってのみ、戴冠できる。ゆえに、三公とは一蓮托生の存在であり、三公の誰か一人でも欠ける(病死、戦死、離反など理由不問)ことがあれば、必ず退位しなければならない。 |
| 三公(さんこう) | 国家の三つの要職を総称して呼ぶ。具体的な役職名は国によって違う。他の官吏とは違って、王と一蓮托生の存在。 |
| 武陵国(ぶりょうこく) | 物語の舞台。蓬莱界に存在する国のひとつで、現在は武陵桃源国(桃源は国家安寧の折、国名につけられる俗称)とも呼ばれる。蘭陵国や海陵国より、やや北に位置する。民は質実剛健な気質だが、放蕩王の薫陶か、官吏や兵卒は奔放不羈の気風。 |
| 永安(えいあん) | 武陵国の都。 |
| 紫霞宮(しかきゅう) | 武陵国の王宮。旧王朝時代の初代国王・磊落王が建造し、後世の国王たちが増改築を繰り返した王宮。普通は公的空間と後宮の間に王の私的空間があるのだが、紫霞宮のみ事情があって存在しないため、現在まで後宮の一画を王の私室として使用。 |
蘭陵国 (らんりょうこく) | 蓬莱界に存在する国のひとつ。武陵国より南、海陵国より北に位置する。民は自由奔放で明朗闊達だが、三公の薫陶で官吏は質実剛健。 |
西王母廟 (せいおうぼびょう) | 西王母を祭った廟堂。王を決定するための三公の推挙が行われる重要な場所。崑崙山に繋がる出入り口になっていて、王と三公と神仙だけが出入りできる。 |
| 龍船(りゅうせん) | 雲海を渡ることができる大型船舶。西王母を通して天帝から許可をもらわないと造船できない。許可なく造船された場合や、軍や私兵(国交に関わる貴賓が渡航する際、警護のために引き連れる近衛兵は除く)を乗せた場合は、龍船は永遠に雲海を彷徨うことになる…らしい。 |
| 磊落王(らいらくおう) | まだ国々がひとつの大陸をなしていた時代に武陵国を建国した初代王の俗称。軍才に秀で賢帝と名高かったが、女癖の悪さは後世に語り継がれるほど。紫霞宮に王の私室がないのは、後宮の美姫たちの下へ毎夜通っていた彼が、個人の閨室(臥室/いわゆる寝室)を必要としなかったため、と言われている。 |